私たちについて

真門MA空手代表の山内と申しま

当道場は、日本の関西地区を中心に活動している空手道真門塾に所属しております。

タイにおける当道場の歩みは2003年頃、私ともう一人の友人、二人だけの不定期な練習会という形から始まり、決して人様に「空手を教える」という大それた気持ちから始まった訳ではありません(笑)。

その後、経験者、未経験者の参加者の出入りが進むにつれ、自然と「空手教室」へと変貌していったというのが正直なところです。

発足から今まで、空手の稽古を通して関わらせて頂いた方は100人を超えていると思いますが、流れる月日と経験とともに私の空手に対する気持ち、取り組み方も変わって参りました。

「子供の空手」

空手を習う子供に対して願うことは月並みな言い方ではありますが、「芯の強い少々のことではへこたれない、それでいて自分のことばかりでなく他人のことも気遣える人間になって欲しい。」ということです。

私も現在、二児の父親ですが、これからの先行き、不透明な世の中、やはり精神的にタフさを備えていないとかなり生き辛い世の中ではないかと思います。

親は子供の面倒を一生見れる訳ではなく、子供はどこかで必ず一人立ちしなければなりません。

すぐ心が折れてしまわないためには、すぐ挫けて諦めないためには、やはり「強さ」が必要だと思います。

相手を打ち負かす力があるとか、叩きのめす技量があるとかだけを私たちは「強さ」とは考えません。

困難に負けない」、「自分に負けない」、「自分の弱さを認めつつもなお前進ができる」ことは肉体的な強さ以上に重要な精神的な強さです。

人様に胸を張っていえるような大した人生を歩んでいる訳ではありませんが、私が空手を通して学んだことはまさにこういった「心のあり方」でした。

子供の指導においては、極力飽きがこないよう工夫して指導はしておりますが、空手の稽古というものは基本的に単調で地道な作業の繰り返しです。

しかし、これを継続することで、集中力、根気、嘘偽りのない自分に正直に向き合える気持ちが養え、精神的な強さと同時に肉体的な強さも養える思います。

また「男はタフでなければ生きていけない。しかし、優しくなければ生きる資格がない。」という諺がありますが、この男の部分は人間に置き換えても差し支えないと思います。

強いだけでなく、優しさも人間社会で生きていくには必要不可欠です。

「殴られて初めて人の痛みが分かる」といいますが、人間は自分の痛みには敏感ですが、人の痛みには鈍感です。

空手は武道に包含される格闘技という側面も併せもっています。

むろん、組手やスパーリングなどの対人実戦稽古の際は安全性を重視し、無茶はやりませんが、格闘技という性格上、必ず痛みというものが伴います。

自分も打つけど、相手も打ってくる。そこで自分も相手に与えた打撃の痛さを身をもって知ることになる。

この痛みを知ることによって、加減というものも感覚的に分かるようになりますし、自分の痛さをもって相手の痛さも推し量れるようになるので、自然に相手を労わる気持ちが育ってきます。

相手を傷つける能力を向上させるばかりではそれはもう武道とは言えません。

肉体的な強さはあることに越したことはないですが、それ以上に大事なのは精神的な強さと優しさ。

子供には空手を通して、これを学んで欲しいと願っています。

保護者の皆様へ

実際、お子さんが稽古に通うようになると、親御さんにも色々ご負担が出てきます。

学校や塾、他の習い事、また保護者様ご自身のお忙しい時間を、稽古の時間に合わせて調整しての送り迎え。

最初はお子さんが物珍しさと新鮮さで稽古に通っていても、やがて稽古に行くことが苦痛になってきて、ぐずるお子さんのなだめすかし。

またタイの気候の暑さや、日本と比べてかなり不便で危険な交通事情。

タイは比較的安全な国とはいえ、日本と比べ治安の面でも不安があります。

さらに何かと安易な方向に流れがちなタイの風土と環境。

競技人口も決して多い訳ではないので、日本と比べて刺激に乏しいのも否めません。

タイで空手の稽古を始めて続けるというのはモチベーション的にも環境的にも、ちがう意味で日本以上にたいへんだと私は思います。

しかし、保護者の皆様に色々な負担を強いることになったとしても、お子さんが空手を続けるには保護者様のサポートが必要不可欠ですし、結果的に1年や2年でお子様が辞めてることになったとしても空手を通じて身につけた何か、感じた何かは必ずお子さんにとって価値があるものだと私は思っています。

大人の空手

大人で空手をやられる方には競技志向ではない「社会人の体育会」としての体力増進、心身鍛錬の場として活用して頂きたいと考えております。

社会人になれば、どうしても仕事中心の生活になり、居場所が仕事場と家庭だけに限定されがちです。

そこに、もう一つ、仕事や家庭と全く無関係な「健全な居場所」を作れば生活にもアクセントがつくと同時に新たな視点が持てて仕事、家庭を含む生活全般に張りが出てくるのではないかと思います。

大人の方には仕事や家庭に支障をきたすような激しい稽古は行っておりません。

あくまで、体力増進、心身の鍛錬という観点に立ち、無茶はせずそれぞれのペースでご自身の目的にあった稽古を行って頂いております。

空手には色々な稽古体系があります。

ミットを打って、サンドバックを叩いて、スパーリングや組手をやって終わりという訳ではなく、空手本来の伝統的な基本稽古、移動稽古、型、護身があったりします。

心身を練るという観点に立った稽古ができるのも空手の大きな魅力の一つであり、そこには年齢とか性別などは関係がありません。

体力がなければ、気力もどんどん衰えてきます。

「社会人の体育会」として体力と気力を養う場として、空手に取り組んで頂ければ嬉しく思います。